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生命保険こそセカンドオピニオンが必要だとご相談を受けていて、つくづく思います。(主治医以外の医師の診断や意見を聞くこと)
というのも、保険って伝える人の情報の出し方によって、ゆがんだ情報をもとに判断してしまう場合が多いんですよね。なので、高い保険料を払っていても何の疑問を持てないという人も多いんです。
そして、生命保険はたくさんの種類があり、特約も多いため複雑なので、説明されたことに違和感がなければその場では納得して、わかったつもりになるのです。
私が先日見せてもらったクライアント様の生命保険ですが、年間の保険料総額が100万円以上払っていました。でも、老後にもらえる保険料って満期になった保険の合計1000万円くらいです。そして、それ以外に住宅や車への保険ですから年間150万円以上が保険料なんです。
「非常にもったいない!!」と思った私ですが、クライアントさんは違いました。
「みんなそれくらい払ってるから普通でしょ」
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保険の目的をもう一度、整理しましょう
あなたはどんな時に、どんなふうに給付金をもらうことができれば、困らずにすみますか?
・病気で入院をした時
・病気になって働けなくなったとき
・亡くなったとき
・家族が入院した時
・年金生活になったとき
などなど
それぞれの保険にはそれぞれのメリット、デメリットがあるので、おいしいところ取りのお得な保険でも、違う側面から見れば損していることも多いです。
まずは一つずつシンプルに考えていきましょう。
そして、思っている以上に国や職場からの保障はあります。
医療保険(負担割合軽減)、高額療養費制度、付加給付、傷病手当金、労災保険、失業保険、有給休暇、老齢基礎(厚生)年金、障害基礎(厚生)年金、遺族基礎(厚生)年金
広い範囲で様々なサポート体制が整っていますね。
このような制度を把握したうえで、自分にはどれくらいの保障が足りないのかを考えてみましょう。
保険の契約内容を確認しましょう
契約中の保険は把握できていますか?
ほとんどの人が苦手意識を持っているため、内容までしっかり把握している人は少ないです。私もそうでした!
「難しい・・・。」と思っているのは、あなただけではないのです。
実際に契約している保険ですが、以下の部分を確認してみましょう。
・毎月(毎年)いくら保険料を支払っているのか
・いつまで保険料を支払うのか
・保険料の支払う総額はいくらになるのか
・満期はいつか。定期だと更新がいつなのか
・どんな時に給付金をもらうことができるのか
・貯蓄性のものなのか
保険証券や保険の設計書などを、適当に保管している場合は特に要注意です。バラバラになっているとどれが、何の保険なのか、忘れやすくなってしまいます。
そして、もしもの時っていうのは、いつ起こるかわかりません。家族がわかるように一つのファイルに、まとめておくことをおすすめします。
親切な保険やさんは、ファイルにまとめてくれるんですよ・・・。
その時点でも、お客様のことを考えられているのか、会社のことばかりなのかわかりますね。
夫にまかせっきり…妻にまかせっきり…は
特に危険です!!
気づかない間に何年も無駄な保険料支払っていることがよくあります。
家族で話し合える時間があるといいですね。
営業トークあるある。こんな提案は要注意!
・ 掛け捨てだから保険料が安い
・ 2人に1人ががんになる時代
・ 3大疾病、7大疾病もカバーできます
・ 今の保険をより充実した内容にしませんか?
・ 一生涯の保障が安心です
などなど…
保険にはメリット/デメリットがあります。
例えば掛け捨ての定期保険ですが、契約した時は保険料がとても安くていいのですが、10年後満期を迎えたらどうしますか?実は契約更新にしたとすると、保険料はアップします。
更新するたびにどんどん保険料が上がっていくため、保険を使う可能性が高くなる老後を迎えたとき、収入源が少なくなるにもかかわらず保険料の負担が大きくなる。なんてことがよくあります。
今だけの状況だけじゃなく、今後のことも見据えた保険を考えてほしいと思います。
がんも罹患率が高いですが、がん以外にも生活習慣病も多いですよね。入院して治療して、必要時は手術して…っていうのはがんも他の病気も変わらないわけです。
心筋梗塞だって再発することがあります。心不全になったり、集中治療室で治療することだってあります。
でも、入院した時は健康保険を使えるので、保険診療内の治療費がどんなにかかったとしても、支払う医療費は高くはなりません。それに会社員なら仕事を休んでも傷病手当金が最大18か月もらうことができます。
保険適応外の治療を選択し続けない限り、手厚い保障は必要ないのではないでしょうか。
もらえるか、もらえないか、保険はわからないです。お得な特約もつけていると安心かもしれませんが、その分、自分で貯蓄をしっかりしていれば不安に思わなくてもいいようなものもあります。
そして、その特約すら、適応となるための基準が高く、実際には適応とならない…なんていう場合も多いんですよ。そこも確認は必要です。
例えば3大疾病特約の急性心筋梗塞ですが、入院期間が20日以上だったり、就業不能期間が180日という制限があったり、手術(開胸、ファイバースコープ、血管カテーテル手術)をした場合、などと給付金を支払う状況が決められています。
しかし、現在医療の進歩により心筋梗塞になる前の時点で狭心症として検査や治療を開始するケースがほとんどです。しかし狭心症という診断だと適応外なのです。心筋梗塞として入院する確率はごくわずかなんですよね。
さらに就業不能状態が180日って言う状況は相当状態が悪い人に限ります。ほとんどの場合は2~3カ月で心臓に負担がかからなければ、日常生活を送ることができます。
医療現場の状況を知っているからこそ、この特約はあんまり意味がないな・・・と判断できますが、このような現状を伝えずに、メリットばかり伝えて販売していることも多いんです。
なので、メリットだけじゃなく、その裏のデメリットに関しても確認が必要なのです。
保険だけじゃなく、資産形成という視点でプランをつくる重要性
自分に最低限必要な保障額(お金)と受け取れる給付金(お金)のバランスがどうなのか、比べてみることで、必要以上の保険をかけている分は思い切って削ってもよいでしょう。
その削った分の保険料や、保険を解約した時に受け取れる解約返戻金を投資に回してあげることでより効率よく資産を作っていくことができます。
無理に積立て投資をするのではなく、まずは無駄なお金を見直してその浮いた分のお金で積立て投資に変えていくという方法をすることで、今の生活を変えることなく貯蓄を増やしていくことができます。
その無駄なお金を見直すことは保険だけではなく、家計全体なので、より効率的に資産を作っていきたい場合は保険の窓口だけでは不十分というわけです。
家計を客観的に判断できる第3者的存在と保険の見直しも一緒にやっていくことでその効果は発揮されるため、ファイナンシャルプランナーという存在が今、重要となっています。
ぜひ、信頼できるファイナンシャルプランナーを見つけてくださいね(*^-^*)
150万円以上保険料を払っていたクライアントさんはこれから、保険料の見直しをさせてもらうことになりました。
今の現状に少しでも疑問を持つことからスタートですので、このコラムを読んだあとは自分の保険ってどうだったかな?っと少し振り返ってもらえたらうれしいです!
私も今、資産形成のプロ集団の中でいろいろと学ばせてもらっています。
投資のプロ、保険のプロ、外貨のプロ、通信費見直しのプロ、不動産のプロ
みなさんファイナンシャルプランナーですが、それぞれが尖った持ち味を持っています。
クライアント様の悩みもプロフェッショナルな仲間に相談しながら、よりよい解決方法が見つかるようお話しさせてもらっています。
悩んでいる、安心して過ごしていきたい、何か気になることがあれば気軽にご相談くださいね(*^-^*)
仲間達から学んだことはここでもどんどんお伝えしていこうと思います!!