ひとり親としてお金に困ったとき、あなたはどのような対策をしますか?
「収入を得るために、勉強したい」「将来のことを考えて準備がしたい」「やっとの思いで離婚できたけど引っ越しのための費用がない」など、
新しい生活を送りたくてもお金がなくて何もできない…と悩まれているのであれば、一度役所などで相談されてみるといいかもしれません。
「」長い名母子父子寡婦福祉資金貸付金称ですが、ひとり親世帯が国からお金を借りられる公的融資制度があります。
「母子父子寡婦福祉資金貸付金」とは
ひとり親や子どもが不自由なく、暮らしていけるようにと設けられている貸付制度で、金融機関と違い営利目的ではないため審査基準が柔軟です。
ひとり親世帯の場合、収入が少なくても、生活費や教育費などが必要なことが多いため、審査が比較的緩いこの制度は、借りるハードルが低めです。また、返済がしやすい点でも、安心できるポイントとなっております。
返済期間が長く、毎月の返済額が少ないため、生活費の捻出がしやすく、困った場合はダメもとでも相談してみることをオススメいたします。
対象者は?
母子家庭
父子家庭
寡婦
ひとり親世帯の子ども
父母のいない子ども
などです。
資金の種類は?
①修学資金
授業料や通学費、教科書代など修学に必要な資金
月額18万3,000円
②就学支度資金
受験料、入学金、制服代など入学に必要な資金
小学校6万4,000円~大学59万円
③生活資金
知識技能を習得している間やひとり親の生活を維持 するために必要な資金
一般10万5,000円 技能14万円1,000円
④住宅資金
自宅の購入や建設、修繕費用など住宅関係の費用
150万円 特別200万円
⑤転宅資金
引っ越し費用
26万円
⑥医療介護資金
治療代や介護サービスを受けるために必要な費用
医療34万円 特別48万円 介護50万円
⑦就職支度資金
就職に必要なユニフォームなどの購入費用
10万円 特別33万円
⑧修業資金
子供が事業を始める際に必要な技能を取得するための費用
月額6万8,000円 特別46万円
⑨技能習得資金
母や父の就職に必要な知識や技能を得るための費用
月額6万8,000円 一括81万6,000円
⑩事業開始資金
事業開始に必要な設備費、機械などの購入資金
314万円
⑪事業継続資金
現在の事業の継続に必要な商品、材料等の購入資金
157万円
⑫結婚資金
子供の結婚資金
30万円
詳細はこちら男女共同参画局のHPからご確認ください。
貸し付け条件など
償還(返済)方法 は一定の据え置き期間 (利息のみの支払い)の後、
3年~20年で返済となります。利子は無利子または年利1.0%です。
こちらの制度では使い道を限定されたり、相談員に相談したりする場合があります。
また、そもそもひとり親であっても所定の審査に通らないと融資を受けることはできません。その点にはご注意ください。
【無料】離婚準備セットでもその他支援制度一覧を配布中です。必要な方はこちらから手に入れてくださいね。
困っている場合は積極的にご相談を
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度は、国の公的融資であり、利用者の経済的な自立の支援を目的としているため、困っている場合は、窓口へ行き相談してみてください。
働いていなくて、収入が少なくて借りれないんじゃないか…と、不安になっている方も多いのですが、
審査では年齢や収入などの周辺情報よりも、借入金を完済する意思の強さが重視され、無職の人でも、申請も可能となっています。
ただし、返済能力がないとみなされた場合は審査が通過しにくくなることも。
新しいことを始めたいけど先立つものが…というときの強い味方になるかもしれません。
お金がない=何もできない
という不安スパイラルにはまらないよう、情報を取りに行けるかが人生の選択肢を広げてくれます。
気になった人は、お住まいの役所、子育て支援課や福祉課など担当窓口で相談してみましょう。