【なんで総支給額と手取り金額(実質支給額)がこんなに違うのか??給料明細を見てみよう】

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入職時や転職時に提示されるお給料の金額と、実際にもらえあるお給料とでは
金額に結構な差がありますよね・・・

しかも、お給料の内訳だったり、給料明細の見方って
会社で教えてくれるところはあまりないじゃないですか・・・

 

看護師1年目の時は教わった記憶ありませんでした。
何となく先輩から「1年目は住民税がひかれないから、いいよね~」って
言われたくらいです(^^;)

 

でも、国民として、労働者として知っておくべきところですよね。
新人研修でぜひ、やるべき項目だと思います。

なので、先輩達は、後輩に教えてあげてくださいね♡

 

 

 

もらえる金額に差が出るのは税金や社会保険料が引かれるから

 

実際に、お給料をもらってみると、想像していた金額より
おおよそ2割くらい少ない金額でもらう場合が多くなると思います。

 

例えば
総支給が30万円でも、手取りでもらえる金額は24万円くらい
総支給が20万円なら、手取りは16万円くらいというイメージです。

 

年収で考えたら総支給が300万円なら手取りは240万円
総支給が500万円なら手取りは400万円
総支給が700万円なら手取りは560万円くらいというイメージでしょうか。

※あくまでもおおよその目安です。

 

 

 

 

お給料からひかれているものは大きく分けて3種類

 

給料から天引きされるものの項目は大きく分けると3種類あります。

1,税金
2,社会保険料
3,会社独自のもの

の3つの項目になります。

 

 

1,税金

税金には2種類あり所得税住民税があります。

所得税はお給料の金額によって、税金の割合は変わってきますが、
【給与所得の源泉徴収税額表】を元に、
1年間の所得を見越して毎月所得税を支払っていきます。

 

住民税前の年の1月~12月の所得を元に計算され、
会社員であれば毎月のお給料から天引きされます。

そして、徴収するのが6月~翌年5月までの1年間なので、6月分のお給料から住民税の金額が変わります。(締め日などによって多少ずれることもあり)

新社会人となった1年生は、前年の収入がないので1年目のお給料は住民税が引かれません。
2年目になると住民税がひかれ始めるため、総支給額は上がっていたとしても、手取り支給額が少なくなるということがありますのでご注意ください

 

 

 

2,社会保険料

社会保険には4種類の保険があり、フルタイムもしくはパートでも条件を満たしていれば、社会保険に加入でき、社会保険料が引かれます。

社会保険の内訳は健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険です。

 

給料明細にもそれぞれの保険料がのっているのですが、
その4つ(3つ)の金額を合計したものも社会保険料としてまとめられていることがあるので、

どうひかれているのか混乱することがありますが、社会保険料だけを見れば大丈夫です。
両方引かれているわけではありませんので安心して下さい。

 

3,会社独自のものとは

財形貯蓄や、駐車場代、委託している保育園の保育料、親睦会費や共済会費など
もろもろ設定されています。

 

 

税金はどのくらいの割合でひかれる?

所得税はお給料(課税所得)の金額によって所得税の割合が変るしくみ(累進課税制度)なので、
たとえば所得が500万円でしたらその500万円に対して20%の所得税がかかるので所得税は100万円に、

所得が700万円でしたら23%の所得税がかかるので所得税は161万円になります。

※ただし、実際は年収(総所得)から様々な控除がひかれた上での、
計算になってくるので、所得税の金額はもっと少なくなります。

 

 

月々の所得税は【給与所得の源泉徴収税額表】を元に計算されています。


出典:国税庁HP

 

 

 

住民税は前年度のお給料の約10%です。(各市町村によって変わる)

 

なので、前年度よりも収入が下がってしまった場合でも、
住民税は高いまま、ということがおきてしまいます。

 

 

 

 

社会保険料はお給料の約15%

 

4つの社会保険料を合わせて、お給料の約30%が社会保険料となります。

しかし、会社側も半額負担(労使折半)してくれる制度があるので、
実質的には約15%の金額が毎月のお給料から引かれることになります。

 

お給料が30万円だったら約4.5万円が社会保険料として引かれるイメージです。
(40歳未満は介護保険料が含まれないので、もう少し少なくなります)

ただし、健康保険料は都道府県や、加入している健康保険組合によって、雇用保険は業種によって負担する割合が変ってきますのでご注意ください。

 

健康保険は基本的には4~6月分のお給料の平均によって9月から翌8月までの1年間の健康保険料が決まるので、この時期に残業などが多く給料が高かった場合、9月からの保険料も高くなってしまいます。

 

厚生年金は国民年金に上乗せした分の保険料も一緒に支払いますが
こちらは前の月のお給料を元に計算された金額となります。

 

 

健康保険・介護保険・厚生年金は【保険料額表】を元に計算されています。

出典:全国健康保険組合HP

 

 

この給与明細の「控除」という枠の中が
総支給額から引かれるお金の金額になります。

 

 

 

 

まとめ

 

*お給料の約2割が【控除】としてひかれている

*ひかれる項目は
1,税金
2,社会保険料
3,会社独自のもの

*所得税は所得の金額に応じて税率が変化
*住民税は前年の所得の約10%を12カ月で均等払い
*社会保険料はお給料の約15%

 

 

お給料が上がっても、それぞれでひかれるものの割合はほとんど変らないので、
稼いだら稼いだ分だけひかれていきます。

 

1年間の収入で見ると結構な金額負担していることになりますよね。

健康保険料だけで年収500万円だったら25万円ってことですから・・・

 

 

少子高齢社会で税金も上がっていますが、社会保険料も年々上がっている項目なので、働いても働いても手取りのお給料はあまり変らないということがあります。

 

これから先さらに高齢者は増えてくるので
支払うものは支払ってきているけど、満足にもらえないという現象が起きると思います。
なので、早いうちから自分たちで準備をしていかなければなりません。

効果的に貯金や投資をして、資産を作っていきましょうね(*^-^*)

 

 

 

 

 

 

 

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HaMaLife 代表
ファイナンシャルナース
高梨子 あやの

・看護師歴14年
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会認定AFP ・DNAシフトセラピスト
・しんぐるまざーずふぉーらむ認定ひとり親相談員
・マイライフエフピー認定ライター

7歳・4歳の男の子ママ。次男出産前に離婚し全てリセット。新しい自分のリスタート。

出産翌日からFPの勉強を始め、4か月で資格取得。
所得コントロールのため起業し、看護師しながら独立準備。
お金の知識を最大限生かしながら、働き方をプランニング。2020年より”子連れ離婚準備””シングルマザー”専門ファイナンシャルナースとして活動中

 
【実績】
 ライター:
 マイナビニュース・保険市場・医療系通販サイト・
 アンファミエ・ナース専科、ナース専科PLUS・
 看護師のオンラインサロン・ナースLab・お出かけ情報サイトいこーよ(記事監修)
 
 取材:
 アメリカ金融情報サイトBloomberg、ビジネス情報サイト、
 地方で働く起業女性編の取材、道新、UHBみんてれ

 その他:
 商工会主催創業塾 2年連続講師登壇
 開催セミナーは年間100名以上実施
 
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